「NPOって何やってるの?」
一言で説明するのは難しい・・・
ということで、ブログ形式で活動内容を紹介します。
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7/3付八重山毎日新聞
 本日の八重山毎日新聞には、第9面の1/3を割いて、
竹富島における
竹富島のデイゴを救おう実行委員会の活動の経過、
そしていよいよ明日開催される

「でいごチャリティ音楽祭」

のご案内が掲載されています。

竹富島のデイゴを救おう実行委員会の活動に、
島内外から参加でき、さらに楽しむことができる
一大イベントです。

実行委員長を務める竹富公民館長の
上勢頭芳徳氏の活動にかける想いが伝わってきます。

(ta)
デイゴを救おう
竹富島のデイゴを救おう実行委員会委員長 上勢頭芳徳

 活動経過
 2005年5月に八重山で始めて見つかった“デイゴヒメコバチ”は、文字通り
デイゴに寄生する1ミリほどの小さな虫です。コバチの種類は本来、虫に寄生する天敵なのに、デイゴヒメコバチは植物に寄生するという珍しいタイプだそうです。沖縄に生息していなかったそんな虫がシンガポール、台湾、ハワイと次第に北上して、とうとう八重山に上陸したのが5年前ということです。
 思い返せば確かに何となくおかしいな、花も小さくなってきたとは気づいていましたが、そのうちに元気になるだろうと思っているうちに、見るも無残な立ち枯れが目立つようになりました。
 昨年、種子取祭のころから世持御嶽のデイゴの立ち枯れが目立つようになり、何とかしなければという気になって明けて1月16日には最初の調査を行い、123本の基礎データを作成しました。その後の調査でさらに増えて160本を確認しています。それらのデータをもとに28日に準備委員会を立ち上げました。
 島をあげて取り組もうと役職員32人での構成(全人口の1割)全員が出席しました、会則、HP、シンボルマークの案が出され「卒業式、入学式には大きな枝ごと生花として飾り、子どもたちを見守った花だ」「ただ手をこまねいて座視するわけにはいかない」「県花を救おうと小さな竹富島から発信をと」と熱気あふれるものでした。
 2月27日には正式に第一回の実行委員会を開催し、実行委員会メンバーの確認、会則決定、予算の承認、今後の事業計画を承認しました。空気環境、土壌環境に影響を及ぼさない樹幹注入の薬剤は開発されたようですが、いかんせん非常に高価なものなので慎重に検討しました。
 5月には注入しないと効果は薄い。虫は待ってくれない。公民館基金から借用しよう。島民からの寄付、全国に募金を呼びかけよう、Tシャツなどのグッズ販売、チャリティー音楽祭を開催しようと話は進んでいきました。
 議論をして、良いことだと納得して、方向性が決まれば熱意をもって進めていく。それが竹富島の誇りとする“うつぐみ”です。
 その後も研究者らの支援を取り付け、3月14日には森林総合研究所の
福山研二研究コーディネーター、喜友名朝次沖縄県森林総合研究センター主任研究員の講演会を持ちました。ヒメコバチの実態、対処法について学びました。製薬会社の実証実験の約束も取り付けました。
 3月17日の卒業式には、小さいけれどやっと咲いていたデイゴの花を飾って、中学校卒業生3人の門出を祝いました。来年はもっと大きな花を飾ってあげたいと誓って、デイゴの木を記念植樹しました。これがすでに青々と若葉を広げています。卒業生の成長に重ね合わせて見ています。
 竹富ぶなる会は、5月29日の小中学校運動会で、デイゴTシャツを着け手づくりのデイゴ造花を持って、創作歌詞の「あかゆらぬ花」を全員で踊り、終了後に記念植樹しました。
 6月20日には竹富町史編集室の飯田泰彦氏が「文献から見た竹富島のデイゴ」について講話をしてもらいました。その中でお年寄りからも、元あった巨木を再現することなどが提案されました。
 募金活動
 4月13日の公民館議会で、薬剤購入費用として基金より210万円の立て替えが承認されました。活動のめどはつきました。募金活動にもいっそう力が入ります。公民館からは30万円拠出しましたし、老人会と青年会はさっそくそれぞれ10万円ずつの寄付がありました。
 25日の沖縄竹富郷友会の運動会に公民館長として参加し交流を深め、募金のお願い、Tシャツ購入にも多くの協力がありました。5月5日には東京竹富郷友会総会に出席し、館長祝辞でデイゴ救済を呼びかけました。昨今、竹富島の“うつぐみ”はうんぬんと言われたりしていますが、うつぐみの心で深紅の花を咲かせましょう、というのは多くの人々の共感を呼ぶものがあります。こちらでも多くの募金、Tシャツの購入がありました。
姉妹町・北海道斜里町からはこれまで3次にわたって、多くの寄付が寄せられています。北海道滝川市職員でFM放送にもかかわっている吉住晴美さんは、竹富のことといったら何をさておいても動いてくれます。ほかにも全国から募金箱を置いて協力したいという声が、次々に寄せられています。
 救済活動
 公民館からの立て替え金で薬剤を購入し、専門家の指導で4月24日、25日には実行委員会を中心にボランティア参加者も多数あって、160本のうちほとんどに薬剤注入を行いました。どうしても救済したいという熱意があるから作業の飲み込みも早く、資材のやりくりが間に合わないほどでした。それでも巨木には樹幹よりも上部の枝に注入した方が効果的だと、5・6メートルも登った木もあり、それなりの難儀がありました。なにせ美しい花を咲かせる木には、とげがあります。
 八重山農林高校の生徒10人が研修を兼ねて参加してくれたことは、これから他島での救済活動に力を発揮してくれることだと思いますでだけの活動ですから、他の島でも徹底して駆除活動を行わないと、また飛来被害を受けることになります。竹富島では先がけて実行委員会を立ち上げて活動を始めたので支援もありましたし、何よりもこれが“うつぐみ”の心を回復することになるという、大方の共通認識が突き動かされているのかも知れません。
 4月下旬に薬剤を注入して、効果がありました。今年は葉が青々としています。ヒメコバチ特有のこぶも少量でした。港への行き帰りにこれを見て心が和む、暇さえあればこれを見に行くという人もいます。見てあげるのも肥料と言います。デイゴにも気持ちが通じるのでしょうか。夏になってますます葉を茂らせています。歩く人は樹影を伝って歩いています。竹富島で唯一のアスファルト道路に潤いが出てきました。
 6月8日には竹富港から集落への63本の植生ますの清掃を行いました。
 島内放送を2回しただけで40人がざっと集まりました。みんな集まって、デイゴが元気になって良かったねと話がしたいのです。オーナー制度で木ごとに管理責任も持つことも考えられます。まさか意地悪する人はいないでしょう。
 でいごチャリティ音楽祭への誘い
 さてそんな風に活動の成果もあがってきています。募金もおかげさまで予想以上のペースです。だが注入も1回だけでは済みません。次回の分も積み立てておかねばなりません。県花なのだからこんなことは行政がやるべきだ、とかいう意見もありませんが、目の前の大事なものをむざむざ放置できません。なにより花を咲かせる(咲いてもらう)という楽しみがあるではないですか。心にも花が咲くでしょうから。
 そこで、デイゴ救済のチャリティー音楽祭を行います。7月4日(日)です。実は昨年の種子取祭でばったり日出克に会って、「コンドイ浜でデビューコンサートやって」と話していたのがこんな形で実現しました。もちろん琉球国祭り太鼓も一緒です。
 新良幸人と下地勇、やちむん、ノーズウォーターズも出演してくれます。東里明斗は日程調整できなかった「やなわらばぁ」の妹の代わりに。竹富ぶなる会は当然という顔で出演します。チャリティーなのに、やはりみんな花を咲かせることには気持ちよく賛同してくれるのですね。ありがたいことです。
 竹富島の六山八山の神々の力をいただいて、音楽祭は次のように開催します。
◆日時 7月4日(日)
    17時30分会場
    18時  開演
    21時  閉演

◆場所
    竹富小中学校芝生の運動場(児童生徒のポスターも見て下さい)
◆料金
    中学生以上 2,000円
    小学生   1,000円

 石垣からは各船会社で往復券1,500円(昼間はデイゴの回復ぶりを見て、島を観光して終演後石垣へ。コンサートの余韻で、ナイトクルージングも星が美しいでしょうね)
 もちろん飲み物、食べ物、記念グッズ(Tシャツ、手ぬぐい、泡盛の記念ボトルなど)も販売します。